建屋管理献金のお願いについて

6月から、「建屋管理献金へのご協力のお願い」という文書を、皆さまにお届けしました。この文書につきまして、少し補足をさせていただきます。

現在進行中の工事と、大規模修繕工事を合わせると、工事費は約5,600万円(消費税込)になる見込みです。この工事費は、これまで積み立ててきた建設資金・修繕資金と、今回、皆さまからいただいた献金でまかなう予定です。

ただ、修繕資金の支出は、これで終わりではありません。12から15年後には、今回整備したすべての建物の大規模修繕が必要になりますし、聖堂の冷暖房システムや各部屋のエアコンなど、設備の大規模修繕も、25から30年に一度は必要になります。これら近未来の修繕費のためにも、積み立てを続けなければなりません。そのためにお願いしているのが、「建屋管理献金」です。

今回、改めて建屋管理献金のお願いをさせていただいたのは、より多くの方たちのご協力によって、修繕資金を積み立てて行くべきだと考えたからです。今年4月時点で、建屋管理献金にご協力いただいている方は、月定献金を納めていただいている方の43%です。この比率を少しでも高めていただき、多くの方のご協力のもとに、教会の建物を維持管理していく体制が確立できればと考えています。

また、献金を増額することが難しい方には、月定献金の一部を、建屋管理献金に回していただければともお願いしました。どちらも教会に収める献金なのだから、同じことではないかとお考えかもしれませんが、実は違いがあります。建屋管理献金という名目でいただいた献金は、全額修繕資金として積み立てることができます。ところが、月定献金は、その約4割を、「教区内繰入金」として教区の会計に繰入れる決まりになっています。

教区への繰入金は、司祭の給与や小規模な教会のために使われるお金で、それが大幅に減ってしまうのは問題があります。ただ一方で、将来にわたる修繕費の積み立てを確実なものにするために、より幅広い方たちに毎月少額でも建屋管理献金を納めていただく方法として、月定献金の一部を建屋管理献金に回していただくことを提案した次第です。
誤解がないように繰り返しますが、信徒全員に強制的に建屋管理献金を納めてくださいとお願いしているわけではありません。献金はあくまでも自主的に、可能な範囲で行うものです。献金を増やさなければ教会に来づらくなるというようなことは、決してお考えにならないでください。