2024年11月23日 神奈川第6地区にて「典礼と聖歌」について開催した研修会の動画が完成しました。どうぞご覧ください。
講師:宮越俊光氏
日本カトリック典礼委員会委員
上智大学・清泉女子大学非常勤講師
『礼拝と音楽』誌編集委員
※第6地区典礼研修会動画 – YouTube
2025年2月11日開催の第43回横浜教区典礼研修会の動画を公開しましたので、お知らせいたします。
※横浜教区典礼委員会 – YouTube
前教皇フランシスコは、2024年5月9日、2025年の聖年を布告する大勅書「希望は欺かない」を発表しました。大勅書には2024年12月29日の聖家族の祝日に日本も含めたすべての司教座聖堂において、聖年の荘厳な開幕としてのミサを捧げました。また、聖年の横浜教区における巡礼指定教会についても、教区長より決定がなされましたので、併せてお知らせします。
【巡礼指定教会】山手司教座聖堂(カトリック山手教会)
※巡礼によって得られる免償についての規定は、以下、カトリック中央協議会公式ウェブサイトをご参照ください。
※前教皇フランシスコにより発表 された 2025 年の通常聖年の間に与えられる免償に関する教令
※前教皇フランシスコ、「2025年通常聖年公布の大勅書希望は欺かない」
YCK横浜教区カテキスタ会より、お知らせをいただきました。
2024年11月16日(土)に開催された公開講座の様子が、YouTubeで公開されました。
以下のURLからご覧いただけます。
「2025年 聖年に向けて〜希望の巡礼者として生きる〜」ホアン・アイダル神父
※動画視聴はこちら
「若い人が教会に居ない」って本当?小さかったあの頃、親と一緒に行った日曜日の教会。あの頃の友達は最近どうしてるのかなぁ?大人になって初めて出会った信仰。
教会でなかなか同世代の人に会えなくて…よく聞きます!でも…実は教会にはたくさんの青年が居るんです!自分の教会、地域、全国で信仰を中心に青年たちは出会い、どんどんつながりを深めています。そしていつも新しいつながりを歓迎しています。
第49回 NWM in 東京のお知らせ
【NWM in 東京、参加申込開始!】
次回のネットワークミーティング(以下NWM)は、9月に5年ぶりの東京開催が決定しました。
日時:2025年9月13日(土)~14日(日)
12:30受付開始、13:00開会式
会場:東京カテドラル聖マリア大聖堂
定員:120名
対象:18歳以上(高校生不可)~35歳
参加費:2000円(宿泊各自)
※申込はこちら
※Facebook公式サイト「第37回 NWM in 東京 」
カトリック青年連絡協議会(横浜教区)
カトリック青年連絡協議会 (@pr_catholicyouth)
カトリック青年連絡協議会広報委員会
「共同宣教司牧サポートチーム神奈川 2025年度版研修一覧表」を聖堂入り口に掲示してあります。申込書は、司祭館事務室にあります。各講座ごとに申し込みの期日がございますので、御確認をお願いいたします。
※サポートチームの研修会・講座に関して、教区事務局への直接のお問い合わせはご遠慮ください
共同宣教司牧サポートチーム神奈川ウェブサイト
信徒・修道者・司祭による共同宣教司牧 交流会・養成研修会 2025年度研修 一覧
「オンライン講座のご案内 2025年度」はこちらから。
「ラウダート・シ」デスクは、2022年に日本カトリック司教協議会に設立された部門です。日本のカトリック教会が、前教皇フランシスコの回勅『ラウダート・シ』で示されるインテグラル・エコロジーの歩みをともにするためのサポートを行っています。このサイトでは、インテグラル・エコロジーに関するさまざまな情報提供のほか、皆様からお知らせいただいた取り組み等の情報共有、諸活動への呼びかけを行っています。※「ラウダート・シ」実践のヒント
日本カトリック司教団文書『見よ、それはきわめてよかった―総合的なエコロジーへの招き』出版記念シンポジウムの動画が、カトリック東京大司教区のYouTubeチャンネルで公開されています。
※動画視聴はこちら
また、日本カトリック司教協議会より文書が公開されています。「キリスト者の共同体として、わたしたちは、すべてのいのちを守り、知恵と勇気をもってあかし」していきたい(前教皇フランシスコ、東京ドームミサ説教)。一人でも多くの人が、この呼びかけにこたえてくださることを、心から願っています。
※公開文書はこちら
COP29の参加者らに精神的な寄り添いを表された教皇は、同会議が、自らの利益に固執する態度を超えた視点を持ち、人類のための善と、神がわたしたちに世話と責任を委ねられた「共に暮らす家」を中心に据えることができるようにと励まされた。もはやこれ以上の遅れは許されないこと、被造物の保護が今日の最も急務の課題の一つであることを、科学的データは明らかに示している、と教皇は述べた。同時に教皇は、環境保全が平和の維持と緊密に結びついている事実を認識するように招かれた。~多国間の機関への失望と、壁を築く風潮が高まる中でこのCOP29が開催されたことに触れ、相互に繋がった同じ地球村の唯一の家族の一員として行動、生活すべきところに、個人、国家、権力集団のエゴイズムが不信と分裂の傾向を煽っている、と警告された。~「今、無関心でいる時間はない。自分は関係ないと、距離を置き、構わないでいることはできない。これは今世紀の正真の課題である」と訴えられた。(抜粋)
教皇やバチカンの動きをはじめ、国内外のカトリック教会に関するニュースを、どなたでも無料で読むことができます。
※「カトリックジャパンニュース」


第267代ローマ教皇を選ぶコンクラーベにより、米国出身のロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿が新教皇に選出されました。新教皇はレオ14世を名乗りました。コンクラーベ開始2日目、午後の1回目(最初から数えて4回目)の投票による選出でした。新教皇レオ14世は、1955年9月14日生まれの69歳。米国イリノイ州シカゴ出身の聖アウグスチノ修道会会員で、同会総長、チクラヨ教区(ペルー)司教、教皇庁司教省長官、ラテン・アメリカ委員会委員長などを歴任し、2023年に枢機卿に叙任されています。新教皇の略歴については、こちらをご覧ください。
※新教皇レオ十四世(ロバート・フランシス・プレヴォスト)略歴(カトリック中央協議会)
※教皇レオ14世の公式写真(カトリック中央協議会)
<コンクラーベ:2025.5.7~>
※コンクラーベ初日:枢機卿ら集い「ローマ教皇選挙のためのミサ」(2025.5.7:VaticanNews)
※コンクラーベ会場・システィーナ礼拝堂と「涙の部屋」(2025.5.7:VaticanNews)
※コンクラーベ開始、有権枢機卿らシスティーナ礼拝堂に入る(2025.5.7:VaticanNews)
※コンクラーベ2日目午後:新教皇の選出を告げる白煙(2025.5.8:VaticanNews)
※第267代ローマ教皇、レオ14世(2025.5.8:VaticanNews)
※レオ14世、新教皇選出後、最初のメッセージと祝福(2025.5.8:VaticanNews)
※ビデオ:新教皇選出の白煙から、教皇名発表、レオ14世の祝福まで(2025.5.8:VaticanNews)
※第267代ローマ教皇レオ14世:初の米国出身の教皇(2025.5.8:VaticanNews)
※ビデオ:新教皇レオ14世、枢機卿団から祝福を受ける(2025.5.9:VaticanNews)
※レオ14世の教皇職開始記念ミサ、5月18日に(2025.5.10:VaticanNews)
※教皇レオ14世の紋章とモットー(2025.5.10:VaticanNews)
※レオ14世、故フランシスコ教皇の墓前で祈る(2025.5.11:VaticanNews)
※ビデオ:レオ14世、バチカン宮殿の教皇公邸の封印を解く(2025.5.12:VaticanNews)
※レオ14世、先代教皇らのXのアカウント継承(2025.5.13:VaticanNews)
※レオ14世、ペトロの後継者としての任務開始を記念するミサ(2025.5.18:VaticanNews)
※レオ14世、聖パウロ大聖堂で入堂・着座の儀式(2025.5.21:VaticanNews)

「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、深い悲しみをもって、わたしたちの教皇フランシスコの逝去をお知らせしなければなりません。今朝7時35分、ローマ司教、フランシスコは、天の御父のもとに帰られました。同教皇の全生涯は、主と、その教会への奉仕に捧げられたものでした。教皇はわたしたちに福音の価値を、忠実と、勇気、普遍の愛をもって、特に最も貧しい人々や疎外された人々への配慮のもとに、生きることを教えられました。主イエスの真の弟子としてのその模範に計り知れない感謝を捧げつつ、教皇フランシスコの魂を三位一体の神の限りなきいつくしみの愛に委ねましょう」。
※ビデオストーリー:教皇フランシスコ、少年時代から教皇選出まで(VaticanNews)
※ビデオ:教皇フランシスコ、世界の巡礼者として(VaticanNews)
※バチカン宮殿の教皇公邸の扉に封印(2025.4.21:VaticanNews)
※教皇フランシスコの棺、聖ペトロ大聖堂へ、行列と共に移送の儀式(2025.4.23:VaticanNews)
※教皇の棺閉じる儀式、26日、葬儀後に埋葬の儀(VaticanNews)
※棺を閉じる儀式(2025.4.25:Youtube)
※葬儀ミサ(2025.4.26:Youtube)
※教皇フランシスコの葬儀ミサ、バチカンで(2025.4.26:VaticanNews)
※棺の埋葬(2025.4.26:Youtube)
※聖マリア大聖堂で、教皇フランシスコの棺の埋葬(2025.4.26:VaticanNews)
※教皇フランシスコ追悼ミサ・配信(2025.4.27:東京カテドラル聖マリア大聖堂)
<訪日:2019.11.23~26>
※若者とのミーティング(2019.11.25:Youtube)
※東京ドーム ミサ(2019.11.25:Youtube)
※訪日アーカイブ(2019.11.23:VaticanNews)
※訪日アーカイブ(2019.11.24:VaticanNews)
※訪日アーカイブ(2019.11.25:VaticanNews)
※訪日アーカイブ(2019.11.26:VaticanNews)
リンク:バチカンニュース
リンク:Vatican News(Youtube)LIVE
教皇レオ14世は、2025年6月、祈りの意向のビデオに、初めてご自身の声を通して参加され、今月のテーマとなる祈りを英語で述べられた。~イエスのみ心に捧げられた6月、レオ14世は「世界に思いやりの心を育む」ために、次のように祈られている。 「わたしたち一人ひとりが、イエスとの人格的な交わりの中でなぐさめをいただき、イエスのみ心によって、世界に対して思いやりの心を育むことができますように」。(抜粋)
教皇レオ14世は、ローマ郊外にバチカン放送送信センターを訪問後、イタリア放送協会のニュース番組のインタビューに答えられた。~世界情勢をめぐる質問で、教皇は「多くの無実の人々が亡くなっている」悲劇的な状況を前に、「武力に頼ることを何が何でも避けなければならない」と平和を改めて呼びかけ、「外交的対話を通して、皆で解決を模索する必要」を強調された。~同センターの敷地内に営農型太陽光発電所を設営する計画について、教皇は、皆が気候変動について知ることになった今、教会の取り組みをモデルとして世界に示すよい機会になるだろうと話された。(抜粋)
教皇レオ14世は、戦場からの叫びに心を引き裂かれる教会の思いを代弁しながら、戦争に慣れることなく、より強力な軍備への誘惑を拒む必要をアピールされた。~ 「教会の心は、戦場から上がる叫びに引き裂かれている」と述べた教皇は、特にウクライナ、イラン、イスラエル、ガザに目を向けられた。「戦争に慣れてはいけない」と教皇は訴えつつ、「むしろ、強力で洗練された軍備への誘惑を拒まねばならない」と警告された。~こうした中、レオ14世は、「人間の尊厳と国際法の名において、責任を負う人々に、教皇フランシスコの言葉を繰りかえしたい」と述べながら、「戦争とは常に敗北である」と改めて強調。そして、「平和によって失うものは何もない。戦争はすべてを失わせかねない」というピオ12世の言葉を示された。(抜粋)
教皇は「わたしたちの希望、イエス・キリスト」をめぐるカテケーシスにおいて、イエスによる「いやし」に触れられた。そして、イエスが「盲人バルティマイをいやす」エピソード(マルコ10,40-52)を取り上げ、講話を行われた。~キリストの聖心の前に、皆さんの最も痛みを伴う部分、もろい部分、人生の行き詰まり、膠着した部分を差し出すようにお勧めします。そして、わたしたちの叫びに耳を傾け、いやしてくださいと、主に信頼をもって願いましょう。~主は必ずわたしたちの叫びを聞かれ、立ち止まってくださるでしょう。(抜粋)
教皇は聖霊が使徒たちの人生に及ぼした驚くべき働きを観想。~聖霊降臨について語る使徒言行録2章は、エルサレムにはその時あらゆる国から来た人々がいたが、「だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いた」(参照:使徒言行録)と記している。教皇はこの時の状況に思いをはせながら、聖霊降臨の際、使徒たちがいた「高間の扉」が開いたのは、「聖霊は境界を解放する」からであると述べられた。そして、教皇は、聖霊は「まず、わたしたちの心の境界を」、「次に、わたしたちの人間関係の境界を」、「さらに、人民間の境界を」解放する、と説かれた。(抜粋)
教皇レオ14世とロシアのプーチン大統領による電話会談が、6月4日午後、行われた。~この電話会談で、共通に関心あるテーマのほか、ウクライナの状況と平和問題に特別な関心が寄せられた。~会談では、人道的状況、あるべき場所に援助をもたらす必要、捕虜交換のための努力の継続、その意味でズッピ枢機卿が行っている任務の価値について話し合われた。教皇レオ14世はキリル総主教について触れ、ご自身の教皇職の開始にあたり、同総主教から受け取った祝意に感謝を表明。共通のキリスト教的価値観が、いかに平和への取り組み、いのちの擁護、真の宗教の自由の追求を助ける光となり得るかを強調した。(抜粋)
教皇は「わたしたちの希望、イエス・キリスト」をめぐるカテケーシスで、「イエスの生涯・たとえ」の考察を続けながら、この日は「ぶどう園の労働者」のたとえを取り上げられた。~ 特に若い人に申し上げたいと思います。ご自分のぶどう園で働くようにと招く主に、待つことなく、情熱をもって答えてください。後回しにせず、それに向かって努力しましょう。主は寛大な方です。あなたを失望させることはないでしょう。主のぶどう園で働くことで、あなたは自分の心の奥底の問いに、人生の意味に対する問いに、答えを見出すことができるでしょう。親愛なる兄弟姉妹の皆さん。失望してはいけません。人生の闇のときにも、わたしたちが探す答えが見つからないまま時間が過ぎるときも、主が再び出かけられ、わたしたちが待つ場所に来てくださるように願いましょう。寛大な主は、すぐにでもおいでになるでしょう。(抜粋)
教皇レオ14世は、「家族、子ども、祖父母、高齢者の聖年」のために記念ミサを捧げられた。~ミサの説教で教皇は、イエスが最後の晩餐で祈った「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください」(ヨハネ17,21)という言葉を家族らに示された。~わたしたちは生まれてすぐに、生きるために他者を必要とした。一人ではどうすることもできないわたしたちを救い、心身の世話をしたのは、他の誰かであった。このようにわたしたちは皆、自由で相互な一つの人間関係のおかげで生きている、と話された。~「主がわたしたちに『一つ』になることを望んでおられるように、わたしたちは家族の中で 『一つ』になるためにここにいる。異なりながらも、一つ、多数でありながらも、一つ、あらゆる状況、あらゆる人生の時において、常に一つであるためにここにいる」、これこそが世界にわたしたちが伝えたいメッセージである、と教皇は述べられた。(抜粋)
「わたしたちの希望、イエス・キリスト」をめぐるカテケーシス中の「イエスの生涯・たとえ」の考察で、「善いサマリア人」のたとえをテーマに講話された。~物事の見方を変え、希望に向けて自らを開く機会をつくる福音のたとえをめぐり、観想を続けてまいりましょう。しばしば、希望が持てないのは、ある種の硬直した、閉鎖的な考え方への固執が原因であったりします。こういう時、福音のたとえの数々は、物事を違った視点から見ることを助けてくれます。~親愛なる兄弟姉妹の皆さん、いつわたしたちも自分の旅を中断して、憐れみを持つことができるでしょうか。いつ道端に傷ついて倒れたその人が、わたしたち自身でもあると気づくことができるでしょうか。イエスがわたしたちを介抱するために毎回立ち止まってくださったこと思い出すならば、わたしたちもより憐れみ深くなれるでしょう。祈りましょう。わたしたちが人間性において成長し、互いの関係がより本物の、憐れみに満ちたものとなりますように。わたしたちがキリストご自身と同じ思いをもっと持てるように、キリストの聖心にその恵みを願いましょう。(抜粋)
「すべてのキリスト者が現代の世界で希望のしるしとなるようにとの招きを感じることが、今このうえなく必要とされています」と強調。「信仰は、わたしたちにそのための力を与え、生活の中でイエス・キリストの光を見ることを可能としてくれます」と話された。「イエス・キリストにおける信仰を生きておられる皆さんに感謝を述べるために、ひと時を分かち合えたことをうれしく思います」、と述べた教皇は、巡礼者らと共に「主イエスよ、感謝します。御名が称えられますように」と祈り、一同に祝福をおくられた。(抜粋)
「教皇たちは過ぎ去っても、教皇庁は残る」とレオ14世は強調。教皇庁は、教会とその司教たちの歴史を記憶し、伝えなくてはならないと語られた。「生きた組織にとって記憶は不可欠な要素」と述べた教皇は、記憶は過去を振り返るだけでなく、現在を育み、未来に向かわせるものであり、記憶なしでは歩みは道を見失い、これまでたどって来たことの意味さえ喪失してしまう、と話された。~「宣教的教会、橋と対話を築き、わたしたちの慈愛と寄り添い、対話と愛を必要とするすべての人に常に腕を広げる開かれた教会」となるようにと、教皇に選出された5月8日の夕方、ローマの教会に呼びかけたが、一致と、愛と、真理において奉仕するという同じ使命への招きを、今すべての教会と全世界に向けて繰り返したい、と述べられた。(抜粋)
レオ14世は総会参加者への挨拶で、教皇庁宣教事業が提供する教会の福音宣教に不可欠な奉仕に感謝を表明。ペルーでの長年にわたる司牧経験を持つ教皇ご自身も、同事業の貴重な奉仕について証しすることができると述べられた。人々の間に使徒的熱意を育てることは、第二バチカン公会議が見通した教会の刷新のための本質的な面であり続けると同時に、まさに今、急務とされることである、と教皇は指摘。戦争や、暴力、不正義に傷ついた今日の世界は、神の愛の福音のメッセージに耳を傾け、キリストによる和解の恵みの力を知る必要がある、と話された。レオ14世は、「希望の巡礼者」となるべく招くこの聖年にあたり、故教皇フランシスコが今年の世界宣教の日のために選ばれたテーマのように、皆が「諸民族の中で生きる希望の宣教者」となれるようにと願われた。(抜粋)
レオ14世は、教皇職開始の記念ミサが捧げられた5月18日(日)、儀式に参列したペルーのディナ・ボルアルテ大統領、そしてウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会見された。~ペルーのボルアルテ大統領は、レオ14世との会見前、X(旧ツィッター)に、教皇にペルー国民の愛情あふれる寄り添いを伝えに行く、と記すと共に、新教皇について、同国で「長年、福音宣教と助けを必要とする人々の奉仕に尽くした、神のしもべ」と述べている。続いて、ゼレンスキー大統領もまたXを通して、レオ14世がレジナ・チェリの祈りの際、ウクライナの「正当な平和の必要」に触れたことに感謝し、「すべての国は平和と安全のうちに生きるのにふさわしい」ためである、と記している。そして、同大統領はレオ14世の教皇職開始に祝意を述べながら、「正当な平和とすべての人の尊厳ある生活」のために捧げる教皇の祈りが聞き入れられることを願った。(抜粋)
レオ14世は、5月18日(日)、教皇職の開始を祝うミサの後半、レジナ・チェリの祈り(アレルヤの祈り)を信者らと共に歌われた。~ 教皇は、信仰と交わりの喜びのうちにも、戦争に苦しむ兄弟姉妹を忘れてはならないと話し、飢餓に直面するガザの子どもたちや、家族、高齢者、無実の若い人々のいのちが絶たれているミャンマー、正当で永続する平和のための和平交渉の実現を待つウクライナに思いを向けられた。レオ14世は、ローマ司教、普遍の教会の牧者としての奉仕を聖母に託しつつ、「ペトロの舟」から、海の星、よき勧めの母であるマリアを希望のしるしとして見つめよう、と招かれた。そして、苦しむ人に平和の賜物と支えと慰めがもたらされ、すべての人に復活の主の証し人となる恵みが与えられるよう、聖母の取り継ぎを祈られた。(抜粋)
教皇レオ14世は、駐バチカン外交団との初めての集いで挨拶をおくられた。~教皇はバチカン宮殿内に一堂に会した世界各国の大使に向かい、「皆さんの存在はわたしにとっての一つの賜物であり、真理・正義・平和を望み、必要としている地上のすべての人民とすべての個人を抱擁したいと願う教会の、そしてわたし自身の熱望を新たにするものです」と話された。そして、北米、南米、ヨーロッパの間で築かれた教皇ご自身の人生経験は、ある意味、国境を越えた、異なる人々や文化との出会いへのあこがれを象徴するものでもあると語られた。教皇はこの席で、カトリック教会の宣教活動と、教皇庁の外交の基礎となる3つのキーワードとして、「平和、「正義」、「真理」を挙げられた。(抜粋)
教皇レオ14世は、コミュニケーションの世界で働く人々との出会いを持たれた。~ 「平和を実現する人々は、幸いである」(マタイ5,9)という、イエスの山上の垂訓の言葉を教皇は示しつつ、この教えは、同意の強要や、攻撃的な言葉、競争的な概念なしに、真理と愛を分かたず追求する、異なる形のコミュニケ―ションをわたしたちに促している、と話された。 「平和はわたしたち一人ひとりから始まる」と述べた教皇は、その平和はわたしたちが他者を見つめ、他者に耳を傾け、他者について話す方法から始まるのであり、こうした意味で、コミュニケーションのあり方は本質的な重要性を持っている、と語られた。(抜粋)
教皇レオ14世は、5月11日(日)の正午の祈りで、ヨーロッパにおける第2次世界大戦の終結(1945年5月8日)から、先日80年を迎えたことに言及された。レオ14世は、膨大な犠牲者を出した同大戦を振り返りつつ、故フランシスコ教皇がしばしば「部分的な第三次世界大戦」と呼んだ今日の悲劇的な状況を前に、「戦争を決して繰り返してはなりません」と世界のリーダーたちに力強く呼びかけられた。~世界の数多い紛争に目を向けながら、教皇は主イエスが平和の奇跡をくださるよう、平和の元后マリアにこれらの願いを託して祈られた。(抜粋)
第9回全体会議は、午前9時、共同の祈りをもって始まった。同会議には、177人の枢機卿が出席、そのうち有権枢機卿は127人であった。会議中26人が発言し、特に教会と司牧をめぐり様々なテーマに言及した。そこでは、教会の二つの務めとして、内部の交わりを生き、証しするという役割と、世界に兄弟愛を推進するという役割が考察された。また、教皇フランシスコの教えと、その在位中に開始されたプロセスを感謝をもって思い起こし、それらを継続し守る責任が強調された。この他、次のようなテーマが挙がった。
-地方教会間の協力と連帯
-教皇との関係における教皇庁組織の役割
-教会と教皇の平和への奉仕
-変化と希望をもたらす手段としての教育の価値
-聖年をめぐる考察 など
次教皇をめぐり、預言的精神と、「自己閉鎖に陥らず外に出て、希望を失った世界に光をもたらす教会」を指導する能力が期待された。シノドス性と協働性など、ここ数日すでに向き合ったテーマも再び取り上げられた。(抜粋)
枢機卿団の第8回全体会議が、5月2日(金)、バチカンのシノドスホールで行われた。~議題に上がった主なテーマは、「教皇フランシスコの在位期間の中心でもあった福音宣教について」、「兄弟的交わりにおける宣教的教会」、「特に若者などに対しいかに福音を伝えるか」、「東方教会の苦しみと証し」、「小教区から教皇庁に至るまであらゆるレベルにおける福音の効果的な伝え方」、「証しと一致の必要『互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる』(ヨハネ13,35)」、「証しを害するリスク、性的搾取と金融スキャンダル」、「典礼の中心性」、「教会法の重要性」、「シノドス性と協働性」、「シノドス性と宣教」、「シノドス性と世俗主義」、「ヨハネ・パウロ2世、ベネディクト16世、フランシスコ:教皇間の継続性の解釈」「宣教の鍵としてのエウカリスチア」などであった。(抜粋)
この2025年の聖年にあたり、「いつくしみの宣教者」として派遣された司祭およそ500人が信者や親族たちとローマを訪れ、各所の巡礼や、国際会議、ミサなどに参加した。~「回心とゆるしを通して、主はわたしたちの目からすべての涙を拭ってくださる。主の御手をもって、教会は罪びとを抱擁し、その御足に沿って、わたしたちはこの地上の巡礼を歩む」と教皇は述べている。教皇は、聴罪師の務めにおいて、注意深く傾聴し、人生を改め、主の元に戻ることを望む人々を受け入れ、その歩みに絶えず寄り添うことができるようにと、司祭らに願われた。(抜粋)
教皇フランシスコは、イタリアの「コッリエーレ・デッラ・セーラ」紙の編集長に宛てた書簡で、平和への努力を訴えられた。~今ではリアルタイムで世界を一つにするコミュニケーション手段を通じて、情報を伝えるべく労力と知性を捧げる貴方とすべての人々を励ましたく思います。皆さんは言葉の大いなる重要性を感じているでしょう。それは単なる言葉ではなく、人間の環境を作り上げるものです。それらはつなぐことも、分裂させることも、真実に奉仕することも、それを利用することもできるのです。わたしたちは、言葉の、心の、そして地球の武装を解かなければなりません。そこでは、内省と冷静さ、複雑さの認識が大いに必要とされています。(抜粋)
教皇フランシスコは、教皇庁立生命アカデミーの総会参加者にメッセージをおくられた。~今日の「複合危機」の背景で絡み合う、戦争、気候変動、エネルギー、感染症、移民現象、技術革新などの多様な問題を列挙。わたしたちの生活に様々に関与してくるこれらの複合的な危機を前に、世界の未来をどう解釈すべきかを問わざるを得ない、と述べている。~変化に対する、個人、社会の根深い抵抗を真剣に分析しなければ、われわれは他の危機と同じことを続けるだけだろう~もう一つの重要な一歩は、いつもの安心や習慣や恐れにしばられて不動でいないこと、そして、科学の知識の貢献に注意深く耳を傾けること~先のシノドスでの体験を回想しつつ、傾聴という姿勢の重要さを改めて提示。~複雑で地球規模の危機に直面しているわたしたちは、希望が持つこのような共同体的側面のためにも、グローバルな広がりを持つ手段を重要視する必要がある、と強調された。(抜粋)
「芸術家と文化の世界のための聖年」のミサがバチカンで祝われた。~ 芸術と文化に携わる人々に、「皆さんはイエスの説教の革命的ビジョンの証し人となるように召されている」と教皇は語りかけ、「皆さんの使命は、美を創造するのみならず、歴史の襞に隠された真・善・美を明らかにし、声なき人に声を与え、苦しみを希望に変えること」と励まされた。「新たな壁が築かれ、違いを互いを豊かにする機会とせずに、分裂の口実とする時代にあって、皆さんは橋を架け、出会いと対話の場を作り出し、精神を照らし、心を温めるように召されている」と述べつつ、教皇は「福音に導かれた、新しい世界を告げる芸術」の開花を祈られた。(抜粋)
子どもの権利をめぐる「世界リーダー・サミット」が、バチカンで開催された。~教皇は開会の言葉で、今日、いまだ無数の子どもたちの生活が、貧困・戦争・教育の機会の欠如・不正義、搾取によって傷つけられている現状を直視された。~わたしたちが残念ながらこのところ毎日目にしているように、子どもたちが爆撃の下で亡くなり、権力や、イデオロギー、ナショナリズムの偶像の生け贄にされていることを決して認めてはならない、と教皇は述べ、「子どものいのちはかけがえのないものであり、子どもたちのいのちを奪うことは、未来を否定すること」と強調された。~「今日、暴力や、搾取、不公正の中で生きる子どもたちの声に耳を傾けることは、戦争や切り捨ての文化に対する、われわれの『ノー』を強めることにつながる」と述べた教皇は、「子どもたちは観察し、理解し、記憶する。そして、その表情と沈黙で、わたしたちに語りかけている。子どもたちに耳を傾けよう」と呼びかけられた。(抜粋)
現在、バチカンと完全な外交関係を結ぶ国は184カ国。これらに、欧州連合とマルタ騎士団が加わる。~世界が数多くの紛争や恥ずべきテロ行為の中で新年を迎えたことを遺憾としつつも、この聖年を背景に「希望の外交」を提示しながら、対話による平和構築を訴えられた。~世界戦争の脅威がより具体化するのを前に、外交の召命は、「不都合な」相手や、正当な交渉相手と認められていない人をも含む、すべての人との対話を促進することであり、これが憎しみや復讐の連鎖を断ち切る唯一の道である、と教皇は述べた。~「キリスト教的観点から、聖年とは恵みの時である」と述べた教皇は、2025年が真理、赦し、自由、正義、平和に満ちた、恵みの年となることを切に祈られた。(抜粋)
多くの挑戦を前に、神はとどまることはない。神は、損得計算なく、無条件に、すべての人、わたしたち一人ひとりに到達するために、あらゆる方法を見つけられる。神は、人類の最も暗い夜でさえも、光の窓を開けられ、その光を闇が覆うことはない(参照 イザヤ9,1-6)。これは特に、光と、希望、平和を大いに必要とし、人類が複雑な状況を作り出し、そこから抜け出せないように思われる今日、わたしたちをなぐさめ、力づける現実である。~いのちに「はい」と答え、いのちをもたらすことを選びながら、希望のメッセンジャーとなるようにとわたしたちを促している。皆でこれを実行しよう。これが救いへの道である。さあ、年の初めに自問しよう。自分が置かれた環境や人間関係の中で、どのような方法で、光の窓を開けることができるだろうか。どんな場所で、神の愛を伝える光となれるだろうか。イエスに導く星であるマリアよ、すべての人のために、御父の愛の輝く証しとなれるよう、どうかわたしたちをお助けください。(抜粋)