連載企画 神奈川第6地区教会めぐり 5
カトリック二宮教会
今回は二宮教会を訪ねました。JR二宮駅から国道1号線を横断して海に向かって徒歩7分、相模湾を望む松林を背景に広い門の左手に「海の星幼稚園」の園舎と園庭、正面に美しい白い聖堂があります。その隣に建つ「ともの家」(司祭館と信徒館)でお話を伺いました。
二宮教会は1950年春コロンバン会が1,600余坪の松林を取得して初代主任司祭ダニエル・カリガン師が赴任されたのがスタートでした。4月9日の復活祭には、古い日本家屋で初ミサが捧げられ、10名の信徒が参加しました。翌年新聖堂が建ち、コロンバン会から次々に12人の司祭が、2002年にはパリミッション会のルノー師が赴任されて、時代の変遷とともに信徒の数も目覚しく増して、育ってきました。そして2009年4月から笹氣直哉師が国府津教会と兼任主任司祭として赴任されています。
二宮教会には幼稚園があります。1953年に当時の荒井司教様の要請で、汚れなきマリア会修道院から3人のシスターが派遣されて海の星幼稚園を設立され、その後学校法人聖トマ学園の経営に委ねられるようになりました。教会の中に幼稚園があることは、信徒にも子ども達にもよい影響を与えています。バザーのような大きな催事も共同で行って楽しいそうです。シスター方は、お年を召されて人数も減りましたが、今も聖堂すぐ脇の修院(民家風)に住まわれて、教会と関って下さるのが有難いとのお話しでした。
帰り際に小聖堂に寄りました。小さな祭壇と数脚の長椅子、明るい窓ガラス越しに松の枝ものぞいています。この聖堂は、平日のミサの他にも家族的なミサに使われるそうです。