連載企画 神奈川第6地区教会めぐり 2
カトリック国府津教会
国府津駅の改札口を出て、左へホーム沿いに歩くと、道が途切れるところで忽然と目の前に現れる立派な六角形の建物が、国府津教会の納骨堂です。その手前に民家風の司祭館と聖堂が並びます。
国府津教会は1955年に設立されて、初代主任司祭はグリーン神父様でした。その後、デヴァイン神父様(平塚教会の2代目主任司祭をされた)が赴任してこられ、熱心な指導のもとに広い敷地が整備され、90年には二階建て総数410の納骨堂が完成しました。
デヴァイン神父様が2001年金祝の後、ご高齢でアイルランドへ帰国され、次のデュポン神父様も間もなくカナダへ帰国されてから、国府津教会ではしばらく常駐の神父様不在で、あちこちの神父様方の司牧を受けながら、信徒の方々が聖堂も納骨堂も守ってきた時期がありました。今年4月からは、笹氣直哉神父様が、国府津と二宮の両教会を兼任されるようになられて、主日の朝9:30に定例ミサが行われるようになったことを、信徒の方たちは喜んでおられるそうです。
落ち着いた造りの聖堂は、祈祷台の付いた長椅子が並び60人は座れます。正面の小さめの祭壇を護るように、つややかに磨かれた丸柱が立ち、両側の壁はほの白い障子窓に囲まれて、やわらかな雰囲気につつまれ、静かに祈っていたくなります。
信者数は108人、主日のミサには常時20人くらい出席。ミサ後は司祭館の集会室で、毎週が委員会のように話し合いがもたれます。
自動車で訪れるときは、国道1号線に面して正門があます。門の脇に立つルルドのマリア像が雨ざらしでお可哀そうと、二宮教会の信徒の一人が、ペンキを塗ってお色直しをしてくださったそうです。