ジュリアン神父は、4日間の壮絶な苦痛に耐えて、息をひきとりました。彼の最期の言葉は、「この大きな苦しみは神の愛のため」でした。古巣神父様は、この中浦ジュリアン神父様のことを、最後まで島原半島に残り、多くの信者に「ゆるし」をあたえ続けた神父様といって、よくお話しされていたのを覚えています。

最期まで棄てなかった信仰を支えた力とは、「信仰」「希望」「神の愛」で、彼らは神のみ手に触れることができたのです。それによって救いが完成し、神の栄光を授かり、死をもって証しすることができたのだと思います。その信仰によって私たちは、永遠の命を授かることができているのです。

執筆 T・・さん