Episode 1

マザー・テレサのもとに、幼い男の子が砂糖の壺を持って来ました。砂糖の買えない貧しい人々に寄付したいというのです。砂糖を我慢して、苦い紅茶を何日も飲み続けて貯めたのです。それは貧しい人々の気持ちを知るためでした。これこそマザーの教育の成果でした。マザーは、“小さな人々”の思いを知るようにと、いつも言っていました。

Episode 2

スラムの人々は貧しく常に飢えています。マザーはある家庭にお米を持って行きました。すると受け取った女性はその半分を隣の家に持って行くのです。「あなたの家でも不十分なのに、どうするのですか」ときくと、「隣も飢えているのです」と言うのでした。この優しさにマザーは心打たれました。極貧の中にあっても心の豊かさ、神の愛が確実にあることを目の当たりにしたのでした。

受賞歴

最も貧しい人々の存在を世界中に知ってもらうために、マザー・テレサは数々の授賞式に臨みました。
ヨハネ23世教皇平和賞、ケネディー賞(1971年)、アルベルト・シュバイツアー賞(75年)、ノーベル平和賞(79年)、アメリカ合衆国大統領自由勲章(85年)、アメリカ合衆国名誉市民(96年)、議会名誉黄金勲章(97年)、他にも数多くの大学の名誉学位を受けています。
ノーベル平和賞の授賞式にも普段と同じ質素な身なりで出席したのは印象的でした。賞金はすべてカルカッタの貧しい人のために使われました。
マザー・テレサは数々の名言を残し、キリスト信仰のない人々からも共感を得ています。