聖母被昇天の祝日に寄せて

「アヴェ・マリアの祈り」について

6月14日に、「聖母マリアへの祈り」の正式口語訳が確定しました。

アヴェ・マリアの祈り
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、わたしたち罪びとのために、今も、死を迎える時も、お祈りください。アーメン。

「めでたし聖寵充ち満てるマリア」で始まる天使祝詞が、口語訳「聖母マリアへの祈り」に変わり、やっと慣れ親しんだところでした。しかし、日本語訳に問題がある、日本語文法がおかしい、など、いささか不評でもありました。
そこで昨年12月、試用版の「アヴェ・マリアの祈り」が発表され、このたび正式口語訳として承認されました(上記)。
信徒の間では、「何で今なの?」「トシだから覚えられない」「いや、わかりやすくなった」などと騒然としています。そこで、改定の意図について、少し解説を加えてみます。

「アヴェ(挨拶のことば)、マリア」。これは、日本語に訳すと「おめでとう」だそうですが、日本では、葬儀で「めでたし」を唱えるのには抵抗があるといわれてきました。改訂版の「アヴェ・マリア」と呼びかけて始まる祈りは、シューベルトの歌などでも世界中でなじみ深く、我々信徒にはいっそう親しみを感じるのではないでしょうか。
「ご胎内の御子イエスも祝福されています」。天使祝詞の文言に親しんだ者としては唱えやすくなったと感じました。ラテン語では「胎の実」。英語でも“fruitofyourwomb“と唱えられていますが、日本語に直訳すると、イエス様が「果物」!?違和感がありますので「御子」が採用されました。

カトリック新聞 7月3日号参照

今後、この「アヴェ・マリア」の祈りが公式に用いられることになります。「新しい皮袋には新しいぶどう酒を」ということで、また変わるかもしれませんね。
でも、どのように変わっても祈りの心は同じです。

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