私たちは、神の恵みを受けるために、祈り、節制、慈善を通して、私たち自身を神に開かれた状態にすることができます。神の優しさや、限りない慈しみを、私たちがなぜ受け入れられないかといえば、神のイメージが、私たち自身の人間的な経験にあまりにも強く結びついてしまっているからなのです。神は私たちのすべての思考を超える存在です。これこそ、イエスが父と呼ぶ神なのです。これこそ、この世を愛しているがゆえに、ひとり子を世に送ってくださった神なのです。

ほとんどの人々にとって、日常生活の中で聖霊の御業について語ることが難しいのは、何も不思議なことではありません。私たちにとっては、過去の出来事や将来について思い煩うことがたくさんあるからです。過去や未来のことにすぐに気がそれてしまうので、今この瞬間に心を向け続けることが難しいのです。人生において、私たちの気をそらせることは、常に増え続けているように見えます。そのため、私たちが今起きていることに真の意味で応えることはなかなか難しいのです。今起きていることに注意を傾けさえすれば、聖霊が、今の状況の中で最良の対応方法を知ることができるように、導いてくれていることが分かります。聖霊に従うことで、私たちは神のみ手に成果を残すことができるのです。
聖母マリアはその方法を示してくださいました。そして、そのとりなしによって、私たちは、真の意味で、イエスに続く者となることができるのです。