変化するということ

特集 初めて教会に来られた方へ

クリスマスおめでとうございます。カトリック平塚教会へ、ようこそいらっしゃいました。
この特集では、皆さんが教会に来られて目にされたり耳にされたりしたことに、どんな意味があるのかを、初めて教会に来られた方 さんと教会の信徒 さんの会話を通してお伝えしたいと思います。

ミサが始まる前に

いつも教会の前を通ると、あの建物の中はどうなっているんだろうと想像していたけど、こんなふうになっているんだね。ところで若い人たちが歌を歌っているけど、あれは何なの?

今日はクリスマス・イブなので、クリスマスのミサが始まる前に、クリスマス・キャロルを歌っているんですよ。教会では、クリスマスのお祝いを準備する間に、救い主キリストの誕生を祝い、誕生にまつわる様々な場面の歌を歌う習慣があり、それをクリスマス・キャロルと呼んでいるんです。

なるほど。どこかで聞いたことがある曲ばかりだね。あっ、暗くなってきたね。何が始まるの?

クリスマス・イブのキャンドルサービスが始まるんです。このキャンドルサービスは、「世の光」としてこの世にお生まれになったイエス・キリストの誕生を祝って行われます。ローソクの光に託して、私たち一人ひとりの心の中にも、「世の光」であるキリストが誕生するように願い、キリストの光によって照らされた私たちが、この世の闇を照らす光となることができるように、祈り求めるのです。


クリスマスのミサ

今度はなんか、行列が出てきたね。あのキラキラした服を着た外国の人は誰?

この教会の主任司祭のテハン神父様ですよ。アイルランド出身で、もう40年以上日本に滞在しておられます。カトリック教会には、教会で働き、信徒の信仰生活のために奉仕する役割を担う「司祭」がいて、私たちは「神父様」と呼んでいます。着ているのは「祭服」といって、ミサのときに司祭が着る服です。赤、白、緑、紫の4色があって、今日はクリスマス・イブなので、幼子の純真を表す白を着ています。これからミサが始まるので、入祭の行列をしているのです。

神父様が何か振ったら、煙が出てきていい香りがしてきたぞ。

振っているのは「香炉」といって、香を焚くための道具です。香の種類は「乳香」で、香炉から立ち上る煙のように、祈りが天に届くことを祈願しています。いよいよクリスマスのミサが始まります。

ミサってなあに。

「ミサ」とは、キリストが十字架上の死に向かう前の晩に、弟子たちと共にした「最後の晩餐」を記念するものです。キリストの弟子たちは、キリストが十字架上の死から復活した日曜日を「主の日」と呼んで、この記念を行っていました。それが現在の「ミサ」の形になり、カトリック教会はそれを2千年間継承してきたのです。「ミサ」とは、集まった人たちが、イエス・キリストに心を合わせて共に祈る場ですので、どうぞご一緒にお祈り下さい。実は「クリスマス」という言葉は、英語で「キリストのミサ」という意味なんです。ですから、クリスマス・イブにも、あしたのクリスマスにも、教会では「ミサ」を中心にお祝いをするんです。

今度は若い人が出てきて何か読み始めたね。

ミサは、「開祭の儀」「言葉の典礼」「感謝の典礼」「交わりの儀」「閉祭の儀」という5つの部分からなっています。いま、「言葉の典礼」に入って、聖書朗読が始まったのです。聖書の3つの箇所が読まれますが、第一朗読は旧約聖書の「イザヤの預言」で、紀元前8世紀に異民族の属州となって苦しんでいたイスラエルの民に、やがて救い主(キリスト)が生まれるという希望の預言が語られています。第二朗読は新約聖書の「使徒パウロのテトスへの手紙」で、初代教会時代のキリストの使徒・パウロによる書簡の一部です。三番目には、同じく新約聖書から「ルカによる福音」が読まれます。福音書とは、イエス・キリストの生涯とその言行が綴られた書物です。今日読まれる福音の箇所は、救い主イエスの誕生の様子が語られていて、すべてのクリスマス物語の元になっているところです。

あっ、神父様が何か白い物を持ち上げたら鉦が鳴ったね。今度は金ぴかの杯のようなものを持ち上げた!

「感謝の典礼」の中の「聖変化」です。これはキリストが十字架につけられる前の晩に12人の弟子たちと共に行った「最後の晩餐」に由来するもので、ミサの中心部分にあたります。白い物はパンで、金の杯に入っているのはブドウ酒です。最後の晩餐で、キリストがパンをとって、「これは私の体である」、ブドウ酒の杯をとって「これは私の血」とおっしゃったことを、いま再現しているのです。鉦が鳴って、神父様が頭を下げたら、一緒に頭を下げてください。

今度はみんな行列を作り始めたね。

「交わりの儀」の「聖体拝領」です。先ほどの「聖変化」でキリストの体に変化したパンを、並んで前に出ていただくのです。聖体は洗礼を受けたカトリック信者だけがいただきますが、そうでない人も祝福をいただくことができますので、一緒に列に並んで、順番が来たら「祝福を」と言って軽く頭を下げてください。


教会に来たいと思ったら

どうやらミサが終わったようだね。すごく新鮮な経験だった。おや、外に出たらテントの中でカレーを配っているね。いただいていいんだろうか。

平塚教会では、クリスマス・イブのミサの後に、みんなで温かい物をいただきながら、お祝いする習慣があるんです。今年は、インド出身の信徒トニーさんの指導により、信徒たちが作ったカレーが初めて登場しました。本場のインドカレーをいただきながら、周りの人とおしゃべりしていってください。

それじゃあ、ご馳走になろうか。ところで、クリスマス以外に教会に来ようと思ったらどうしたらいいの?

教会では、今日のようなミサを、毎週日曜日と金曜日に行っています。日曜日は、午前9時半から10時半まで、金曜日は午前10時から10時半までです。どなたでも参加できますので、ぜひまたいらしてください。
その他の集まりとしては、小学生を対象にした「教会学校」を毎週日曜日、午前10時半から12時まで行っています。あと、キリスト教に興味を持った方のための講座を、毎週火曜日の午後1時からと、毎週水曜日の午前10時から、そして第1と第3土曜日の午後1時半から行っています。「旧約聖書を読む会」も毎週日曜日の午後1時から行っています。これらはすべて、どなたでも参加することができます。興味を持ったら、教会にいる誰かに声をかけてみてください。

教会の門の左側に、小さな売店があるのをご存知ですか。ここは、ショップ「ガリラヤの丘」という名前の教会の売店で、十字架やマリア像、ロザリオや聖書や祈りの本、修道院特製のガレットやクッキーなどを販売しています。営業時間は、日曜日の午前10時半から午後2時までと、火曜日から土曜日の午後1時から4時までです。気軽にのぞいてみてください。


教会では、聖堂での結婚式も受け付けています。詳しいことは電話でお問い合わせください。
教会の信徒の紹介があれば、教会の施設を借りることもできます。聖堂でコンサートを開いたり、全部で6つある会議室を使ったりすることもできます。お知り合いの信徒に相談してみてください。

あっ、もうこんな時間だ。家でクリスマス・イブのお祝いをしなくっちゃ。

それでは気をつけてお帰りください。よいクリスマスをお迎えください。

Latest articles

聖 油

カトリック平塚教会報 第111号 2018年 4月 1日発行 平塚教会主任司祭 トーマス・テハン 今年は、横浜教区の各教会で、聖油を迎える行事が初めて行われます …

言葉は肉となって、わたしたちの間に宿られた

カトリック平塚教会報 第110号 2017年 12月 24日発行 平塚教会主任司祭 トーマス・テハン 今年、「The SHACK」という小説を原作とした映画(邦 …

私の魂は主をあがめます

カトリック平塚教会報 第109号 2017年 8月 13日発行 平塚教会主任司祭 トーマス・テハン 典礼の暦の中で、聖母の被昇天の祝日は、厳粛な祝いがほとんどな …

闇の中の光

カトリック平塚教会報 第108号 2017年 4月 16日発行 平塚教会主任司祭 トーマス・テハン みなさん、復活祭を心よりお祝い申し上げます。イースターは教会 …