連載企画 神奈川第6地区教会めぐり 1
カトリック横浜司教区は、神奈川、山梨、静岡、長野の4県を15の地区に分けて、地区ごとに共同で福音宣教を実践しようとしています。平塚教会は、神奈川県西部地区の8小教区9教会からなる「神奈川第6地区」に所属しています。メンバーは、茅ヶ崎、大磯、二宮、国府津、小田原、箱根(小田原の巡回教会)、秦野、真鶴、そして平塚の各教会です。この連載では、第6地区の教会を毎回2つずつ紹介していきます。
カトリック小田原教会
小田原教会は長い歴史を持つ教会です。今から130年前の明治12年(1879年)、フランス人のテストヴィッド神父が、現在の南町に民家を借りて宣教を始めたのが最初とされています。その後、布教の拠点は2回ほど移転していますが、一度も途切れることなく現在まで続いています。城下町小田原で、幾度かの戦争をはさんで、外国人宣教師が布教を続けていくには、並々ならぬ苦労があったと伝えられています。
場所は、小田原駅から徒歩約10分。小田原駅東口のロータリーからまっすぐ伸びる太い通りを進み、2つ目の信号「栄町一丁目」を左方向へ、さらに2つ目の信号「大工町通り」を左折、2つ目の細い路地を右に入ると、目の前に教会の塔が突然現れます。現在の聖堂は、78年前の昭和6年に建てられました。敷地内にある「新玉幼稚園」も同じ時に併設されたということです。聖堂は白い壁と緑の窓枠が印象的な文化財級の建物です。敷地面積は約850坪で、登録信徒数は約570人います。(2009年12月)