キリストは復活された

平塚教会のフィリピン・コミュニティと共に歩んでおられるSr.ジョイから、お話をうかがいました。

困っている人たちのために、一緒に行動しましょう

私はフィリピン共和国のボホール島で、5人兄弟のいちばん上として生まれ育ちました。大学生のとき、メルセス会のひとりのシスターと出会いました。そして、メルセス会の集まりに参加するようになりました。
 私は大学在学中に教師の資格を取り、卒業後は教師になることが決まっていました。でも同時に、シスターになるという神さまのお招きも強く感じていました。大学卒業後は、家族を養うことが期待されていたのでとても迷いましたが、神さまに『私の家族を助けてください』と祈って、シスターになる道を選びました。
 メルセス会の修道院に入ってガイダンス・カウンセラーの資格を取り、10年かけて終生誓願を立てました。そのとき院長から、日本で活動するように言われました。私は、多くの貧困問題を抱えるアフリカに派遣されることを望んでいたので、そのことを伝えると、院長は「日本は貧しい国ではないが、貧しさはある」と答えました。そこで私は、教師とガイダンス・カウンセラーの資格を生かして、日本で暮らすフィリピン人や外国籍の人たちのお役に立ちたいと考え、日本への派遣を受け入れました。
 初めて日本を訪れたのは、2006年の12月25日でした。クリスマスだったので、その日のことはよく覚えています。最初は日本語を学びながら、平塚教会のフィリピン・コミュニティの手伝いをしました。そのあと、山口県萩市に派遣されて、萩光塩学院で英語を教えました。同時に、広島教区のJ-CaRM(日本カトリック難民移住移動者委員会)でフィリピン人担当になり、山口県、島根県の各教会を巡って、移住者や難民などの生活のケアをする活動をしました。
 2020年には茅ヶ崎の修道院にもどり、一時メキシコに派遣されたあと、2021年からはENCOM YOKOHAMA(カトリック横浜教区難民移住移動委員会)のスタッフを務めています。ENCOM YOKOHAMAは、出身地や国籍にかかわらずすべての人が共に生きる多文化共生社会を目指し、日本で生活する移住者とその家族への支援を行っています。支援の内容は、食料の配布や行政手続きのお手伝いなど、日常生活に関する支援のほか、DV(ドメスティック・バイオレンス)の問題に直面することもあります。DV問題は被害者の生命に関わるので、弁護士や警察、行政機関と連携して被害者を守る活動をしています。
 支援活動では、日本の行政機関での各種手続きなど、日本語での会話が必要な場面が多いので、日本の方々のお力添えをいただけると、とても助かります。困っている人たちの現状を、一緒に知って、一緒に応えて、一緒に歩んで行きましょう。
 平塚教会のフィリピン・コミュニティとは、彼らが参加しているパストラル・リーダーシップの勉強会で教えたり、各家庭で開かれるロザリオの祈りに参加したり、病気で入院している方の訪問などを共に行っています。フィリピン・コミュニティのメンバーとは、いつも共に考え、共に行動しています。
 平塚教会では、日本の信者さんと外国籍の信者さんが温かく交わっており、神父様や信者のみなさんのおかげだと感謝しています。これからも良い交わりが続いていき、コロナ禍で少なくなってしまった活動が、活発になればいいと思います。そして、教会の中で交わるだけでなく、困っている人たちのために、共に活動していければいいなと願っています。

フィリピン・コミュニティの皆さんへメッセージ

“Dear brothers and sisters, let us have a good journey together! May we be pilgrims in love with the Gospel and open to the surprises of the Holy Spirit. Let us not miss out on the grace-filled opportunities born of encounter, listening and discernment. In the joyful conviction that, even as we seek the Lord, he always comes with his love to meet us first.” (Pope Francis message during the opening of the Synodal Path in Rome)

When asked to give a message to my Hiratsuka Filipino Community, the thing that came to mind immediately is the encouraging words from our Pope Francis. The above phrase is what I would like to share and for us to bear in mind together.

We are a part of one big family of God. As members of this one family, we are called to journey together in unity despite our diversity. Our diversity of culture, language, personalities, backgrounds, age, experience made it sometimes difficult to work together and sometimes threaten our unity. There are instances of misunderstandings and discord among us but time and again, we realize that our faith in God challenges us to overcome our personal limitations and invite us to open up ourselves to be courageous and generous in reaching out to others, setting aside differences, going out from oneself, be generous in offering oneself for the good of our community, to whom we feel we are called to build and nurture together. We believe in the God who called us to journey in the path of loving one another and be the living witness of God`s love. We listen to the Holy Spirit who inspire us to be creative and open to make possible the way to mutual forgiveness and reconciliation so that we grow more as one family of God. We follow Jesus in his example of loving and giving himself by reaching out not only to each other in our community but also to our sisters and brothers struggling to live and survive in our society. Likewise, as community we are called to journey, listen, and discern together on how we can become more responsible and committed citizen of the earth in taking care and protecting our environment, our mother earth, our one and only common home.

I believe that it’s not just a coincidence that we live in Hiratsuka and goes to the same church. I am certain that our loving compassionate God called each one of us to be here in our community in Hiratsuka, so that we can mutually take care of each other, help each other, and journey together in love as one community of faith!

Indeed, it is a pleasure and a joy to walk this beautiful journey with you as a church, as a community of faith certain that the God who called us together is always present and alive among us and accompanies us always!

Recent articles

静寂から平和へ

●復活徹夜祭 3月30日(土)の復活徹夜祭で、マルチナH・Kさんが受洗されました。 ●初聖体 4月7日(日)のミサの中で、M・Sさん、M・Mさん、M・Mさんさん、M・Sさんの初聖体の式が行われました。 ●教会音楽祭 4月 …

キリストは、あなたや私も含め、すべてのものと共にある

●クリスマス・イブ 12月24日(日)19:15から、クリスマス・キャロルとクリスマス・イブのミサが行われました。ミサのあと全員で心を合わせて、コミュニティ・ソングに合わせて踊りました。 ●成人式 1月7日(日)のミサの …

2度目のチャンス

 平塚教会にラテンアメリカ(南米)・コミュニティができるまでのお話を、マリア・モリシゲさんとグラシエラさんからうかがいました。なお、この原稿ではコミュニティの方達の呼び方にならって、コミュニティの名前を「ラテンアメリカ・ …

今、この瞬間について、「はい」 と応えよう

南米コミュニティから教会委員会に出席されている、副委員長のフェルナンド・モリシゲさんと、教会委員のジオバニ・ロマンさんに、南米コミュニティの活動についてお話をうかがいました。 コロナ前のような活気を取りもどしたい ジオバ …