カトリック平塚教会報 第88号 2010年 8月 14日発行
平塚教会主任司祭 トーマス・テハン
聖母の被昇天の祝日、おめでとうございます。聖母被昇天の説明として、当日のミサの集会祈願と叙唱の言葉は素晴らしいと思います。
集会祈願にはこう書いてあります。
「全能永遠の神よ、あなたは御ひとり子の母、汚れのないおとめマリアを、からだも魂も、ともに天の栄光に上げられました。信じる民がいつも天の国を求め、聖母とともに永遠の喜びに入ることができますように」。
叙唱にはこう書いてあります。
「聖なる父、聖母マリアの祝日に主・キリストによってあなたをたたえ、感謝をささげます。あなたは、いのちの主・キリストの母マリアを、死後の滅びにゆだねることなく、きょう天の栄光に上げられました。こうして聖母マリアは、教会の初穂として神の国の完成にあずかり、旅する民の希望、信じる者の慰めとなりました。あなたの救いのわざをたたえる天使の群れとともに、わたしたちも喜びのうちに歌います」。
マリアがエリザベトを訪問した時の祈りを通して、私たちは、喜びを表すことができるでしょう。
「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。身分の低いこの主のはしためにも目をとめてくださったからです。今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう。力ある方が、わたしに偉大なことをなさいましたから、その御名は尊く、その憐れみは代々に限りなく、主を畏れる者に及びます。主はその腕で力を振るい、思い上がる者を打ち散らし、権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ、飢えた人を良いもので満たし、富める者を空腹のまま追い返されます。その僕イスラエルを受け入れて、憐れみをお忘れになりません」。
皆さん、聖母マリアの喜びにあずかりましょう。