特集 2014年度 信徒集会報告
去る3月22日、カトリック平塚教会の年に一度の信徒集会が開かれました。集会では、2014年度の活動報告と2015年度の計画が発表され、承認されました。また、新しい教会委員会のメンバーも発表されました。この特集では、信徒集会の内容を、かいつまんでお知らせします。
新教会委員会スタートに寄せて
教会委員会委員長
3年前、副委員長に任命されてから考え続けていることがあります。それは、なぜ私が副委員長をしているのだろうか、私でいいのだろうかと。
そんな疑問を胸に周りを見渡してみますと、実に多く方が様々な形で教会に係わってくださっています。各部会の地道な活動。ショップ「ガリラヤの丘」、一粒会、お留守番、地区長、お知らせづくり、掃除当番、そういえばミサの朗読や奉納も司会も、ほかにも多くの係わりが土日だけでなく平日も関係なく。
どうして皆さんは活動されているのでしょうか、誰かに強制されましたか? 決してそうではないはず、では何故?……
最近やっとこの疑問に、なんとなく解が見えかけてきました。
「神様は、あなたに出来ることを出来る時にお与えになる」ということ。だから皆さんは、「皆さんに出来ることを(大変なことを大変とも思わず、ごく当たり前のように)淡々と行っているだけ」なんだと。
なんとなくそう考えるとうまく当てはまってくるのです。
10年程前、私が建設委員を終えた時もそうでした。ちょうど仕事が忙しくなり、出張やらなんやらでなかなか教会へ行くことが出来なくなると、たぶん神様は「あなたは、今自分のことで精一杯、ちょっと教会はお休みしなさい」と考えられたのでしょう。なんの部会にも属せず、なんの活動もせず、行ける時に教会へ行きミサにあずかる。そんな時が4~5年続いたでしょうか。そして、仕事がひと段落ついてくると、副委員長に……。
今回委員長を受けるにあたって、不安が無かったと言うとウソになります。
教会学校、大規模修繕やコロンバンホール建替え、様々な行事、6地区との交わり、家族のこと、課題が山積しています。ウ~ムと考え込んだ時、心に浮かんだ言葉が、「神は、あなたに出来ることを出来る時にお与えになる」でした。
「出来ない!」と思った時は、神様が何とかしてくださると思いますし、実際そのようになっていませんか。何故かって? だって、神様がお考えになり神様が与えてくださったのですよ。皆さんも私も一人ではありません。
「あなたが一人で行うのではなく、あなたを選んだ神様がそばに共にいると」
皆さんとそして神様と共に歩んでいければと思います。
聖堂建設費収支および今後の方針
聖堂建設費の借入金は、2014年12月をもって完済しました。皆様のご協力に深く感謝いたします。聖堂建設に関わる支払いは完了しましたが、耐震性に問題のある聖コロンバンホールや談話室の解体と新たな建設や、日々の建屋の修繕費、屋根の葺き替え、壁の塗装、空調機の更新などの定期点検補修費用など、まだまだ建屋の維持管理に費用が必要です。
教会委員会では、上記の費用を賄うために、将来を見据えて新たな建屋管理献金をスタートすることを決定しました。当面は、お気持ちのある信徒の皆さんに、新たな建屋管理の積み立てをスタートしていただければ幸いです。今後とも、教会建屋の管理にご協力いただけますよう、お願い申し上げます。
なお、今後については、建設検討委員会を立ち上げ、皆様のご意見をいただきながら検討を進めたいと考えています。よろしくお願いします。
各部会による2014年度活動報告と2015年度の計画
管理・営繕部会
教会敷地内や建屋全体が、安全で居心地の良い、祈りにふさわしい場となるような環境づくりをお手伝いしていきます。防災に関しては、東京ガスの空調点検、消防設備の点検、司祭館の綜合警備ほか、避難訓練への積極的な参加を呼び掛けます。その他具体的には、聖堂および司祭館のワックス掛け、クリーン・キッチンの維持、掃除道具・照明具の点検、駐車場の管理、庭の手入れ(松の木の剪定・消毒、花壇・芝生の手入れなど)、防災グッズ(水、カンパン缶、食塩、キャンディ等)の整備などを行っていきます。
福祉部会
「みつばの会」を、毎月第4日曜のミサ後にパトリックホールで開催しています。この会は、質問したい事があってもなかなか質問する場がないとか、ちょっと愚痴をきいてほしいとか、自分の体験談を皆さんに聞いてほしいなど、自由に語らう場所として開催しています。どなたでも参加できますので、どうぞご参加ください。第6地区での共同活動としては、茅ヶ崎にホームレス支援の会がありますので、そちらに協力しております。また、東北支援ということで、福島にある「桜の聖母短期大学」へ、約束として5年間支援させていただいています。第6地区の福祉部会では、「外国出身の仲間・友人と交わりを深めるために」という3回連続の学習会の3回目を、平塚で行いました。
典礼部会
共同体の一員として、一人ひとりが自立したミサを捧げるために、典礼の式次第の熟知を目指しています。そのために、より良いミサの準備をするための研修、聖体授与の臨時の奉仕者の教会内の研修、典礼キャンプ、侍者と共に行う勉強会、黙想会、聖書の分かち合いなどを行っています。聖歌隊や冠婚葬祭のグループとも連携しています。私たちはこれらの活動を、聖霊の導きによって奉仕するという気持ちを忘れずに行っていきたいと心がけています。部会は、毎月第二金曜日のミサ後に行っています。日曜日だと神父様に必ず参加いただくのが難しいため、金曜日の開催となっています。
行事部会
信徒間の親睦を図るため、毎月第2日曜のお茶会や、各パーティーの計画・準備・実施を行っています。4月は復活祭のパーティー。イースターエッグも教会学校と協力して作っています。9月の敬老会では案内状の作成、記念品・お祝いカードの準備など。12月のクリスマス・イブのミサ後のパーティーでは、前日の調理を中心とした準備など。1月は元旦のミサ後の新年会、3月はパトリックデーのお祝いの会を行っています。皆さまミサの後すぐお帰りにならないで、新しい出会いがきっとありますので、ぜひ毎月のお茶会や各種パーティーにご参加いただきたいと思います。
宣教部会
宣教部会は、教会の内にも外にも、幅広く福音を届けることを目指しています。活動内容は以下の通りです。
教会学校
子ども達は教会の宝物です。神様の愛に包まれていることを感じる心を育て、お互いにおもい合い感謝する心を伝えていきます。
初聖体クラス
初聖体を希望する子どもと共に、神様の慈しみと愛について、ご聖体について、なぜ聖体をいただくのかについて学びます。生まれてから今まで家庭の中で愛されている自分を、アルバムを作りながら再認識しつつ、神様が愛を込めて私たちを造り、今も愛してくださっていることを、親子で感じられるようにします。
青年会
教区や地区内の人たち、新しく加わった青年との交わり・分かち合いを深めます。また、助けを必要としている人たちへの支援活動や、典礼への理解を深める活動も行っていきます。
講座
今、ここに自分を置き、分ち合いを通して、人と出会いながら自分と出会い、神様と出会う旅をしませんか? 「火曜会」と「水曜会」は、第1、第2、第3の月3回、「土曜会」第1、第3の月2回開催し、聖書の分かち合いなどを行っています。
旧約聖書を読む会
講師はシスターY・・さん。第4日曜日13:00から開催。始めてから4年、救いの歴史を読み続けています。皆様と共に、信仰の深さ、高さを神の恵みのうちに味わい、強めていただけますように。
一粒会
司祭の召命を援助するための活動です。ミサ後、会員の方々からいただいた献金を記帳・集計して1ヵ月分をまとめ、翌月、横浜教区一粒会本部へ送金します。年4回程度、第6地区一粒会に出席。一粒会大会、召命錬成会へのお誘いなど。
広報
教会ホームページの毎週の更新、教会報の年3回の発行、信徒全世帯向けのイースターカード、クリスマスカードの作成、掲示板の管理などを行っています。
ショップ・ガリラヤの丘
教会への橋渡しとしてのショップの役割を、メンバー全員が意識して販売にあたります。月曜日を除き、週6日間の開店日を継続します。必要に応じて屋外販売を実施します。常に在庫聖品の把握に心がけ、来店者のご要望に応えられるようにします。店内、店外がいつも清潔であるように心がけます。来店された方が、リピーターになってくださるように心を込めて接客にあたります。
宣教部会全体としての活動
今年度は、10月12日にチャリティーコンサートを行いました。これは、コンサートの演奏者や観客として、少しでも多くの方が教会の門をくぐってもらえるようにと企画した、宣教のためのイベントです。来年度も同様のイベントを企画していきたいと思います。
フィリピン・コミュニティ
5月17日のサンタクルーザン(聖マリア祭)には、3つのコミュニティの皆さんに参加していただきたいと思いますので、協力をお願いします。9月20日にはチャリティバザーまたはビンゴが予定されています。10月28日には聖マリア祭が予定されています。フィリピン・コミュニティのクリスマスパーティは12月20日に行います。これからも、3つのコミュニティで共に歩んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。
南米コミュニティ
コミュニティ活動としては、教会主催のイベントへの参加、子ども達へのスペイン語の授業と手工芸実習、スペイン語ミサの30分前に集まって、病気の方々の健康や、亡くなられた方々への永遠の安らぎためにロザリオのお祈りを捧げます。社会活動としては、南米コミュニティの病気の方々を訪問します。行事予定としては、4月にお花見ピクニック、5月に聖母マリアのお祝いとビンゴ、6月に父の日のお祝い、8月にラテン文化交流会、10月に昨年も行ったミラクル行列、11月に王であるキリストのお祝い、12月にクリスマスのお祝いをします。
財務部会
平塚教会の2014年度決算と2015年度予算は、以下の通りです。(教区の会計年度は1月から12月。単位=円)
2014年度決算額 | 2015年度予算額 | |
宗教活動収入 | 14,699,909 | 13,220,000 |
内 献金収入 | 13,975,909 | 12,870,000 |
内 墓地納骨堂管理収入 | 724,000 | 350,000 |
教区内繰入金収入 | 333,436 | 150,000 |
事業収入 | 5,677,395 | 5,210,000 |
その他収入 | 68,865 | 20,000 |
収入合計 | 20,779,605 | 18,600,000 |
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宗教活動支出 | 7,962,793 | 11,257,000 |
内 宗教活動費 | 1,089,122 | 1,470,000 |
内 維持管理費 | 2,244,587 | 5,240,000 |
内 人件費 | 1,719,796 | 1,605,000 |
内 事務運営費 | 2,323,422 | 2,282,000 |
内 指定献金 | 585,866 | 660,000 |
教区内繰入金支出 | 3,692,000 | 4,195,000 |
事業支出 | 1,840,099 | 2,300,000 |
支出合計 | 13,494,892 | 17,752,000 |
収支差額 | 7,284,713 | 848,000 |
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2014年度は、約728万円の黒字になっていますが、ここから、教区からの聖堂建設費借入金の返済を800万円していますので、実質は約72万円の赤字です。平塚教会はそんなに貧乏でもありませんが、裕福でもありません。これから高齢化が進んで、献金収入の減少も予想されますので、皆様のご協力が必要です。今後も今までと変わりなく、今まで以上でも結構ですので、ご協力をお願いします。
2015年度、教会委員会でのテーマ
~教会内でのつながりを大切に、コミュニティ間で垣根のない教会を~
多くの方による活動参加 教会行事、教会学校、部会、清掃ほか(教会はみんなの家、そして家庭)
地区長会 地域との関わり、地区の役割の再認識
お知らせ、ホームページのあり方の検討 誰に向けてのメッセージかを考慮(ホームページと合わせて)
教会委員会のあり方の検討 地区長の参加、青年会の参加など
情報管理 住所録の精査、個人情報・パソコンの管理、財務会計管理ソフトの導入など
子ども達と共に(教会学校) 子どもがのびのびできる環境作り。子ども達の笑い声が絶えない教会。1年のスケジュールを作るのではなく、聞きながら信仰との結びつきを大切にする。教会全体が子どもを預かっている。子どもからの贈り物をもらう=与える。子どものミサ、侍者のあり方。
青年会 典礼部をはじめとする各部会とのコミュニケーションを、自主的に進められるように支援
各コミュニティ・6地区との交わり など