特集 2019年度 信徒集会報告
去る3月24日、カトリック平塚教会の年に一度の信徒集会が開かれました。この特集では、その内容をかいつまんでお知らせします。まずは、教会委員長のご挨拶から。
新任のご挨拶
教会委員長 志澤周一郎
主のご復活おめでとうごさいます。
この度、深堀さんの後を継ぎ委員長を仰せつかりました志澤です。実は初めに委員長就任の打診があったときから、その都度お断りをしてきました。要は自分に務められる自信もなければ資質もないと判断したからです。さらに、日常の仕事にこれ以上の負担が増えることは精神的にきっと耐えられないだろうと・・。
そんな時にテハン神父様から、“リーダーは仕事をしてはいけません。委員会はチームとして機能しなければなりません”とのお言葉をいただき、自分を前面に出す一般的なリーダーシップではなく、私のように仕事をしなさそうで、なおかつ、何とも頼りがいのなさそうな者をリーダーに求めているとの印象を受けました。(もちろん、直接そう言われたわけではありませんが)
つまりは、教会が共同宣教司牧の概念をもって新たなスタートをきるためには、仕事をしないリーダーを心配し、周りが動かざるを得ない状況を作り上げるのは実に理にかなうわけです。旧約からの歴史を紐解いても、神様のご意思に背く者はどうなるかを恐れた私は、これも神様のご意思と思い、ご依頼を受け入れることにいたしました。
横浜教区共同宣教司牧推進チーム監修の小冊子“わたしたちがめざしている共同宣教司牧とは”の中に、祈ることについてこう書かれていました。“十字架上のイエスはまさに究極の祈りの姿である”。つまり、祈りとは自分の心の中で神様と対話し、自分の願いごと、また、周りの人の平安を願う瞑想的な行為に終わることなく、その願いや想いに対し、愛を持って自分を捧げることで初めて成立するのです。こう考えると、誰もが家族のため、また、愛する何かしらの対象に自分を捧げて生きている姿というのは、まさに祈りであり、そのことは人が神様に向けて造られていることを意味しているような気がいたします。
今年度の平塚教会は交わりがテーマであり、コミュニティー、世代、各活動を通して皆さんと“祈ること”、つまりは各自の願いとさらに行いをもって、より交わりを深めていけることを期待しております。特に子どもたちについては、より大きな祈りのエネルギーが必要なことは皆さんも十分認識されていることと思います。皆さんの中にある豊かなタレント性を、どうか子どもたちのために一人でも多くお祈りとしてお捧げいただけるようお願いいたします。
また、皆さんが教会の中で今感じていること(気づき、不平不満、何でもかまいません)は、できるだけ言葉にしていただけるようお願いいたします。特に不平不満などは、陰口で言っていても何も変わりません。教会委員会などを有効に利用してほしいと思うとともに、“あなたならどうしますか?”という問いに対する答えを、常に用意しておいていただきたいと思います。
共同宣教司牧の主旨は、こうして皆さんから出された改善案を具現化した積み重ねが、やがては教会を動かす原動力となる、“祈り”の集大成だと思うからです。
最後になりますが、私は心配や不安にかられる時、よくこの言葉を思いだします。
『人生のあゆみ』
何事にも心を乱すことなく何事も恐れることはない。
すべては過ぎ去っていく。
神のみ変わることがない。
忍耐はすべてをかちとる。
神をもつ者には何も欠けることがない。
神のみで満たされる。
(アビラの聖テレジアのしおり)
復活祭にあたって、豊かなお恵みが皆様とともにありますようにお祈りいたします。感謝と祈りのうちに。
新教会委員紹介
信徒集会では教会委員会の新委員が紹介されました。新委員は以下の方々です。
新部会長紹介
地区長紹介新6地区委員紹介
●各部会による2019年度の活動目標
宣教部会
宣教部会は、幅広い活動から成り立っています。教会の内にも外にも、広く福音を届けることを目指しています。
・教会学校、初聖体クラス
子ども達は教会の宝物です。神様の愛に包まれていることを感じる心を育て、お互いに思い合い感謝する心を親子で一緒に学んでいきます。
・講座
分かち合いを通して、人と自分と、そして神さまと出会っていきます。「火曜会」は第1、第2、第3火曜日13:00~、「水曜会」は第1、第3水曜日10:00~、「土曜会」は第1、第3土曜日13:00~、聖書の分かち合いを行っています。
・いつくしみの会
弱い立場の方、いま苦しみの中にいる方のケア、共にいる共同体づくりに取り組んでいます。個人的ケア、心の通う共同体づくりとして、ハイキング、教皇書簡の読書会などを行っていきます。
・レジオ・マリエ
毎週金曜日(第2を除く)のミサ後に祈りを捧げています。また、教会に来ることができない方を、神父様と訪れる活動も行っています。
・ショップ・ガリラヤの丘
信徒にとっては聖品を求める場、信徒ではない方へは教会への橋渡しの場となっていきます。教会との関わりを求めている方、通りすがりの方などが、もっと気軽に入れるような雰囲気づくりをしていきます。
・一粒会
一粒会は、会員の精神的ならびに物質的一粒を結集して、司祭の召命とその聖成に寄与することを目的としています。信徒に向けて、一粒会への理解と参加の呼びかけを行っていきます。
・広報
すべての信徒と、教会に興味関心を持つ人々に向けて、福音宣教に関わる情報をわかりやすく伝えます。教会ホームページの更新、教会報の年3回の発行、イースターカード、クリスマスカードの作成、掲示板の管理などを行っています。
典礼部会
①祈る力を育てる部門、②信仰を伝える力を育てる部門、③神の愛を証しする力を育てる部門。この3部門を常に意識して、開かれた典礼部を目指します。ミサは、共同体全体で捧げるものなので、それぞれの役割を一人ひとりが意識を持って捧げることができるように、お手伝いしていきます。具体的には、①典礼部員の親睦と典礼を理解するための研修を行う。②3つのコミュニティの子ども達の声を聴いて、共に歩んでいく(ミサの中の奉仕の感想など)。③聖書の分かち合い、黙想会、敬老会など。
管理・営繕部会
教会の建物・敷地が、祈りにふさわしい場になるように、安全で快適な環境づくりを皆さんと共にお手伝いします。建物の維持管理に関しては、必要な修理、備品の調達、設備点検などを行います。外構に関しては、駐車場の管理、庭の手入れなどを行います。防災・防火管理に関しては、設備の点検、防災備品の整備、防災・防火訓練などを行います。技術に関係なく、体力気力があれば務まる仕事ですので、ぜひ参加してください。
行事部会
教会の様々な行事を通して、信徒間の親睦を図り、共感、分かち合いを深めていきます。楽しい行事によって思い出を共有し、それによって更に参加者を増やしていきたいと思います。具体的には、聖パトリックデー、毎月のお茶会、復活祭のパーティー(イースターエッグの準備)、敬老会、クリスマス・パーティー、成人式パーティーの準備などを行っています。今年度も、C楽団や聖歌隊の皆さんと協力し、アイデアを出し合って、楽しい場を作っていきたいと思います。
福祉部会
共に歩む、神の愛を証しするということを基本に置いて、活動していきます。「みつばの会」は、毎月第4日曜日のミサ後にパトリックホールで行っています。コーヒーショップは第3日曜日のミサ後に行っています。その他、外国籍の方への必要に応じた支援、第6地区との協同活動、第5地区福祉部との交流なども行っています。今年は「みつばの会」の充実に取り組みます。“皆さまが気楽に集まれる場所”として、ぬくもりのある自由な語らい、交わりの場に集い、豊かな知識と経験を持ち寄り、今日から明日への架け橋を築こうと願いを込めます。
フィリピン・コミュニティ
コミュニティの一致のために、次のような行事を行います。5月、サンタクルーザン(聖母のお祭)。9月、チャリティー・バザー。10月、ビンゴ大会。12月、フィリピン・コミュニティのクリスマス・パーティー。
南米コミュニティ
教会イベントへの積極的参加、ミニバザーの実施、スペイン語ミサの前のロザリオの祈り、他地区の南米コミュニティとの交わりなどを行っていきます。1年の予定は、4月、ミニビンゴ大会。5月、母の日。6月、父の日。8月、バーベキューとビンゴ大会。10月、大和教会でのミラクル行列。11月、ファミリー昼食会。12月、クリスマス・パーティー。1月、ファミリー昼食会。
財務部会
適正で正確な資金管理を行う、資金管理の効率化を図る、ということを基本に、活動を行っています。これからは、単年度だけでなく中期的な資金見込みを整理するとともに、財務運営の見直しを行っていきたいと思います。そのために、継続的に協力していただける方を募集しています。
建設委員会からの報告
皆さまのご協力を持ちまして、新しいショップと聖コロンバンルーム、新しい倉庫が、昨年末に完成しました。ショップ“ガリラヤの丘”は、1月27日から新装オープンし、以前よりお客様が増えているようです。聖コロンバンルームは、日曜日のミサ後、信徒の皆さんに開放しますので、談話室としてお使いください。ちょっとおしゃべりをする場所がほしいという方のために、湯沸かし器とティーカップと紅茶が用意してありますので、セルフサービスでお使いください。倉庫は、日本、フィリピン、南米の3つのコミュニティの持ち物が収納しやすいように、内部を衝立で3つに仕切ってあります。どうなっているか、一度のぞいてみてください。
建設費に関しては、13年前に建設した聖堂、パトリックホール、司祭館の大規模修繕費も含まれています。献金収入の中には、聖コロンバン会創立100周年の高額な献金が含まれています。聖コロンバン会への感謝の気持ちとお祈りを、お忘れにならないようお願いします。
毎年の長期修繕資金の財源としては、皆さまからの建屋管理献金と、フィリピン、南米コミュニティからの献金、バザー収益金などを見込んでいます。全体の4分の3程度は、建屋管理献金を見込んでおりますので、引き続き献金へのご協力をよろしくお願い申し上げます。
2019年度の主な行事予定
4月 | 復活祭、初聖体 |
5月 | 聖マリア祭(サンタクルーザン) |
7月 | 教会学校キャンプ(6地区) |
8月 | 教会キャンプ(秦野)、平塚花火鑑賞会 |
8月 | 南米コミュニティ バーベキュー・チャリティー・イベント |
9月 | 敬老のお祝い |
9月 | フィリピン・コミュニティ チャリティー・イベント(Raffle) |
9月 | 一粒会大会 |
10月 | 南米コミュニティ ミラクル行列 |
10月 | フィリピン・コミュニティ 聖マリア祭 |
11月 | 七五三のお祝い |
11月 | バザー |
12月 | クリスマス・パーティー(フィリピン、南米) |
12月24日 | クリスマス・ミサ クリスマス・キャロル(青年会&各コミュニティ) |
12月25日 | 子どもとともに捧げるクリスマス・ミサ |
2020年1月 | 成人のお祝い |
3月 | 聖パトリック祭 |