
カトリック教会の2025年度の「被造物を大切にする世界祈願日」が、9月1日に記念される。教皇フランシスコのエコロジー的回心を説く回勅『ラウダート・シ』(2015年5月)と共に創設されたこの祈願日は、今年で第10回目を迎えた。現在開催中の「聖年」を背景に記念される2025年度の同祈願日のテーマは、「平和と希望の種」。~教皇は、環境に対する正義は、単なる環境保護問題を超えて、緊急に必要とされている、と強調。それは社会正義、経済、人間学の問題であるのみならず、キリスト者にとっては神が人間に求められる義務でもあり、実際、被造物の保護は、信仰と人類の問題である、と説いている。献身と優しさをもってこの問題に取り組むことで、たくさんの正義の種が芽を出し、平和と希望に貢献できるだろうと、教皇は述べている。レオ14世は、教会がこの分野においてまいた種の一つとして、教皇フランシスコが統合的エコロジー教育を目的として企画した、カステルガンドルフォにおける「ボルゴ・ラウダート・シ(ラウダート・シ村)」計画を紹介。回勅『ラウダート・シ』発表後のカトリック教会の10年間の歩みを振り返りつつ、同回勅がこれからもわたしたちに霊感を吹き込むと共に、「統合的エコロジー」が進むべき道としてこれからも選択され、分かち合われることを願われた。(抜粋)
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