主の復活が、私たちの命を新たにする

「分かち合いの会」って、何をしているの?

平塚教会には、火曜会、水曜会、土曜会という3つの「分かち合いの会」があります。これらの会には、キリスト教に興味を持った人たちや、信仰をより深めたい人たちが集まっています。毎年、復活徹夜祭には、これらの会の参加者の中から洗礼の恵みにあずかる人たちがいます。「分かち合いの会」はどんな雰囲気で、何をしているのか、その様子をレポートします。

「火曜会」は、第1、第2、第3火曜日の午後1時から3時半に、コロンバンルームで行われています。「水曜会」は、第1、第3水曜日、午前10時から11時半に、同じくコロンバンルームで行われています。「土曜会」は、第1、第3土曜日、午後1時から2時半に、パトリックホール2階の第3集会室で行われています。参加人数は、会によって、またはその週によって異なりますが、数名から十数名の間です。どの会にも、テハン神父様が同席されています。
それぞれの会によって、進め方に多少の差はありますが、基本的な流れに変わりはありません。その流れを紹介しましょう。画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image004-1.jpg
最初に、約10分間の「静思のひととき」があります。「静思のひととき」とは、会に参加する前までに抱えていた緊張感、心配、考えごとや、会が終わった後の様々な計画などをいったん忘れ、今この時に集中するために、心身をリラックスさせるエクササイズです。くつろいだ姿勢で腰かけて、目を軽く閉じ、ゆっくり呼吸しながら、自分の呼吸自体に意識を集中させていきます。
「静思のひととき」のあとは、前回の集まりから今回までの間に各人が感じた、よかったこと、うれしかったこと、気づいたこと、気になっていることなどを、分かち合います。順番に発言するのではなく、分かち合いたい人が、自主的に語っていきます。この分かち合いの時間は、平均すると30分ぐらいでした。
そのあと、主日のミサで使う「聖書と典礼」を参加者で分担しながら朗読します。会によって、前の日曜のものを朗読したり、次の日曜のものを朗読したりしていました。朗読の箇所も、会によって異なりますが、どの会も福音書は必ず朗読していました。そして、朗読された中から、各自が心に響いたことばを唱えていきます。画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image005-1.jpg
心に響いた言葉が出そろったら、その唱えた言葉について分かち合いをしていきます。テハン神父様も、他の参加者と同じように、分かち合いをされます。この時、聖書の言葉の解釈の仕方について、質問や意見が交わされることもあります。同じ聖書の箇所を読んでも、人によってさまざまな感じ方があるということに、新鮮な驚きを感じました。
「分かち合いの会」の流れは以上ですが、「分かち合い」にはルールがあります。まず、分かち合われたことについて、反論や議論をしないこと。そして、分かち合われた内容はその場限りのものとして、決して他人に話してはいけないというルールです。皆がこのルールを守っている場だからこそ、安心して分かち合うことができるのです。画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image006-1.jpg

3つの会の参加者の皆さんから、会についてのたくさんの感想をお聞きしました。その一部を紹介しましょう。
・「聖書を読んで、自分ひとりでは誤解しがちなところを、改めて理解できる機会になっている」・「今まで聖書を表面的にしか読んでいなかったことに気づき、皆の考えや神父様のご意見を聞いて、聖書の深さを感じている」・「同じ聖書の言葉でも、そこに集まるメンバーによって、選ぶ個所も味わい方も違うということが、とても楽しい」・「日常の経験と信仰とが、この場で出合っているという感覚がある」
最後に、テハン神父様からも伺いました。
「まず、静思のひとときの大切さですね。それによって、左脳的なところから右脳的なところへ、競争や比較や裁くところから、それぞれの体験を尊重するところへ入っていくことができます。リラックスしてから自分なりに話すことができれば、そのなかに祈りの働きが表れてきます。そういう体験を持てば持つほど、信仰の体験を深めることができるのです。入信希望者に対して、昔はまず勉強があって、そのあと回心まで行くかどうかという接し方をしていました。でも、それは順番が逆ですね。私は、まず体験があって、神の存在を感じることができるようになってから、話し合いや分かち合いを深めていけばいいと考えています」

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