馬小屋のクリスマス

Jul I Stallet

「あるところにひとりのこどもがいました。こどもはおかあさんのひざの上で、『クリスマスのことおしえて』といいました。そこで、おかあさんは馬小屋のクリスマスのおはなしをはじめました。ずっとむかしのとおいくにのクリスマスのおはなしでしたが、その子にはすぐちかくの馬小屋でおきたことのように思えました。」
こんな書き出しで始まる、クリスマスの馬小屋の絵本をご紹介します。ずっと昔の冬の夜に、馬小屋の中でひとりの赤ちゃんが生まれた物語を、そこに居合わせた動物たちや羊飼いたちの目を通して描いた、静かな物語です。
そこには、「救い主」という言葉も、天使の歌声も登場しませんが、ひとりの赤ちゃんが生まれてくることの尊さとクリスマスの意味が、読む者に深く伝わってきます。信者のお子さんはもちろん、信者でないお子さんたちにクリスマスのことを伝えるのにもぴったりの絵本といえます。

文 /アストリッド・リンドグレーン
絵 /ラーシュ・クリンティング
発行 /ラトルズ

著者のアストリッド・リンドグレーンは、2002年に95歳で亡くなったスウェーデンの女流児童文学作家で、『長くつ下のピッピ』や『やかまし村の子どもたち』などの著書で、世界中の人々に愛されています。スウェーデン政府は彼女を記念して、児童青少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を創設しています。
今年のクリスマスは、お子さんやお孫さんに、クリスマスの絵本を読んであげてはいかがでしょうか。

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