さて、今年のクリスマスを祝うためにヒントをお話ししたいと思います。
共同回心式の前には、教会に集まっている皆さんに呼びかけ、8人ずつの輪を作ってもらいます。最初に自分の左手の手のひらを上に向け、そして隣人の左手の上に下に向けている自分の右手の手のひらを置きます。
そのとき、相手の手に触れる必要はありません。少し空間があったほうがよいと思います。
全員がつながったら、しばらくの間そのままでいてください。左手を通して隣の人から「気」を受け、右の手を通して隣の人に「気」を与えることができます。
次に一人が輪の中に入り、左隣の人の前に立ち、互いにお辞儀し、両手を伸ばし、相手の頭のてっぺんに置き、沈黙の内に相手の人のために祈ります。祈りを受けている人はできるだけ背中を伸ばせばよいと思います。祈りが終わると、また互いにお辞儀をします。
最初の人の後にその人の左の人が、同じようにします。全員が同じように祈りを繰り返します。
どなたでも参加できると思います。体の不自由な人は座ってなさればよいと思います。もちろん子どものためにも、この方法がよいと思います。他の人が自分のために祈ってくださることは、素晴らしいと思えることでしょう。
そして言葉だけではなくて、体も合わせて祈ってくれます。声を出して祈るよりも沈黙で祈ると、心と心の祈りになるでしょう。また、人のために祈る経験も大事だと思います。
そのときどのような祈りをすればよいでしょうか?相手のために「神の祝福と恵みが豊かにありますように」というような祈りでもよいと思います。
多分、自分は祈りながら、また相手の方は祈ってくださりながら、体の「気」が前よりよく流れてくるという感じを体験できると思います。全員が終わりましたら、また初めと同じように輪を作り、右手と左手を伸ばして「気」を送ります。さらに、「気」がよく流れると思います。

このような単純な祈りの中に、クリスマスのヒントはいくつかあると思います。皆「気」を持っています。相手に心から与えれば、「気」をいただくことになります。
クリスマスの贈り物を交換するときも、心からの物のほうがよいと思います。自分の作品は買ったものより価値があると思います。
最初のクリスマスのとき、神が私たちのためにご自分の一人子を送ってくださいました目的は、「私たちが皆、神の子になりますように」ということであると思います。
聖なる夜、神をほめ称えましょう。

テハン神父様の肖像画